空色の窓から
いよいよ明日の1月10日、2年前に手売りとわずかな店舗のみで販売を始めた「銀色の丘」が全国発売されます。(と思ったら、「フラゲ日」というやつで、今日からもう販売されているようです。)
もうとっくに音楽は大都市だけのものでは無くなっているとは言え、自分の部屋からの景色はあまりに普通の田舎の住宅地で、こんな場所からの音楽にも耳が傾けられるようになってきたことはやはり不思議な気持ちになります。
この2年間、時々「銀色の丘」を聴き返しては、好きになったり嫌いになったりしていますが、いつも「ずいぶんもがいているな」と感じます。
素晴らしいメンバーとの録音で気負っているし、何か新しいことをしなければという焦りや「アップテンポな曲もあった方がいい」という周りの意見に翻弄されている様子が、自分でははっきり解りすぎて、耐えきれずに再生を止めることも。
それでも収録曲の一つ一つに良さを見つけることが出来るし、何より、地方の住人として農業というありふれた仕事をし、生活に追われながらも何とか形にした歌たちには荒削りで未完成とも言えるけれど、不思議な力強さがあり、もっと歌を作ることを暮らしの中にうまく組み込みたいと思うようになりました。
そこに確かに新しい歌の気配があることを、「銀色の丘」は教えてくれます。
よかったら聴いてみてください。
itunesでの配信は明日からです。
https://itunes.apple.com/us/album/%E9%8A%80%E8%89%B2%E3%81%AE%E4%B8%98-ep/1331843373?l=ja&ls=1&app=itunes