no results

ssw鳴海徹朗。sswはシンガーソングライターの略

19810625

東京へ行ってきました。

 

出発前の青森は本当に久しぶりの雨で、心地よい涼しさでしたが、東京は曇り空で、身体にまとわりつくような蒸し暑さ。この感覚もまた久しぶりでした。

歌をうたうようになってからは毎年東京に行くようになり、どこへ行くにも随分慣れてきました。

 

今回の目的は、僕の「雪が降る」のカバーが収録されている、森ゆにの新作『祝いのうた』リリース記念ライブを観ることで、行き先は永福町のソノリウムというところ。東京駅から山手線で渋谷まで行き、井の頭線への乗り換えも迷うことなく。

2階の窓からみたスクランブル交差点はおびただしい人、人、人、人、人。

 

永福町駅はこじんまりとしているけれど、中には花屋や雑貨店などがあり、続く商店街は老舗から新しい店の混じる楽しいところ。その通りを少し歩いていくと大圓寺という立派なお寺があり、ちょうどその向かいにソノリウムがありました。

 

100人と少しで満席になる小型のホールで、ちょうど僕が青森にもあればいいなと思っていたような会場。

 

ホールの端に音響の田辺玄さんとジャケットなどトータルデザインを担当している大槻あかねさんを見つけて少し話をしました。玄さんは僕の録音もしてくれた人で、今回の森ゆにの新譜ももちろんこの人の録音です。いま家のスピーカーで聴いていますが、まるで誰もいないホールで聴いているような気がして、じんわりと心身に沁みこんでくるような音がします。大槻あかねさんによるデザインは本当に細やかなもので、ジャケット、歌詞カードをこれほどまじまじと見たのは初めてなのではないかと思います。ぜひ手にとって欲しい作品です。

f:id:tn625:20150627220932j:plain

f:id:tn625:20150627220938j:plain

f:id:tn625:20150627220929j:plain

 

開演の時間が近づき、会場はほぼ満席。お客さんは老若男女まるで関係無く。

 

森ゆにの演奏を一客として聴いたのは今回が初めて。

少し硬質で凛としたピアノの音色が本当に好きです。

僕の火まつりでこの人にピアノを弾いてもらっていますが、何度聴いても嬉しい。

1曲目「あなたはあなたで」は3年前の百石町展示館での演奏の時と同じで、その後、今回のタイトル曲「祝いのうた」。

 

以前、最近調子どう?と聞いた時の彼女の答えが「ウルトラヒットを書きました」だったのですが、おそらくそれがこの曲。歌詞に「葡萄」が出てきて、甲府で出来た曲だとわかります。本人も言っていましたが、甲府に住み始めたことによる変化が出ているアルバムで、あの街の風景を思い出すことが最後のピースとなっているような作品。

f:id:tn625:20150627220923j:plain

前作「シューベルト歌曲集」から「野ばら」が演奏され、その後、カバーついでに(!?)と僕の「雪が降る」を演奏してくれました。この曲を気に入ってくれているお客さんもいるようで、本当にうれしい。

 

聴きながらやっぱり目が潤みました。以前、長谷川健一さんがカバーしてくれたのを聴いた時もそうでした。

 

敬愛するこの音楽家たちは教えてくれます。

 

他に誇るものが無くても、全然売れていなくても、僕自身がどれほど取るに足らない人間だとしても、確かに僕が生み出した「雪が降る」は素晴らしい曲だ。

f:id:tn625:20150627222309j:plain

そう教えてくれた人の一人が、偶然にも全く同じ日に生まれたこの人で嬉しい。

 

『祝いのうた』に連れられて、「雪が降る」も各地へ届けられます。

 

僕はもっと音楽家でいたいと思う。

 

 

森ゆにHP

f:id:tn625:20150627222325j:plain